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Posted by だてBLOG運営事務局 at

2020年01月26日

昆虫などに葉を食べられないように匂いを出すサツマイモ

昆虫などに葉を食べられないように匂いを出すサツマイモ
サツマイモ


サツマイモの中には、草食の昆虫などに葉を食べられないように匂いを出すTainong 57と呼ばれる品種があるそうで、あるサツマイモの個体が敵に襲われた時に特定の匂い物質を放出し、別のサツマイモの個体へ危険を知らせているようで、ドイツの研究所と台湾の大学の研究チームが、この匂いについて研究しているそうです。

このサツマイモの特定の匂い物質はDMNTというテルペン化合物で、丁度サウナで用いられるハーブ香油のような匂いがするそうで、Tainong 57という種のサツマイモが外敵から襲われるとDMNTを放出し、スポラミンというタンパク質が生成され、昆虫の消化酵素を阻害することで食欲を失わせる働きがあるそうで、その被害を受けたサツマイモだけでなく、周囲のサツマイモでも葉にスポラミンを蓄えて攻撃に備えていることが分かってきたそうです。

Tainong 57という種のサツマイモにとっては、DMNTによって外敵の襲来を知らせるコミュニケーション手段になっているようですが、その他のサツマイモへDMNTを放出して知らせてもスポラミンが生成されることはなく、Tainong 57だけの特徴のようですが、もしもTainong 57のような農作物を栽培することができれば、最近はやりの無農薬野菜の栽培がより容易になるかもしれません。

このような特徴を持つ農作物を発見するか作り出すことになりますが、今ならば遺伝子組み換えで作り出しやすいかもしれませんが、抵抗のある方も多いかもしれませんので、多少時間がかかっても品種改良で作り出すことができれば、受け入れやすそうです。  


Posted by もしも at 10:45自然